鹿児島県十島村では、台風の影響でフェリーとしまも欠航し、トカラ列島近海の群発地震により島外避難をしている住民の帰島が延期されました。

また、村では地震による住民の負担を軽減するため、給付金を支給することを明らかにしました。

トカラ列島近海を震源とする群発地震を受け、十島村の悪石島と小宝島から9人が現在も島外避難をしています。

村では震度4以上の地震が5日間なかったことから、25日夜、鹿児島港を出港するフェリーで島に帰る予定でした。

しかし、台風の影響で欠航となったため、村では7月28日に日程を延期したということです。

一方、十島村の久保源一郎村長は25日会見を開き、悪石島と小宝島の住民の負担軽減を目的に、給付金を支給することを発表しました。

十島村・久保源一郎村長
「島外への避難措置が適応された地域を対象として、給付金を支給することに決めました。今後の生活のあてにするなど(各住民が)考えて使ってほしい」

悪石島で最大震度6弱の地震が発生した7月3日現在で、住民基本台帳に登録されている全79世帯155人が対象で、世帯主に5万円、家族1人につき2万円を上乗せします。

また、島外からの山海留学生は、保護者に1人につき2万円を給付します。

財源は、全国から寄せられたふるさと納税の災害支援金を充て、申請は25日から8月31日までとなっています。

鹿児島テレビ
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