アメリカのトランプ大統領は24日、FRB(連邦準備制度理事会)の本部を視察しました。
現職大統領のFRB訪問は約20年ぶりとなる異例のもので、自らが求める政策金利の引き下げに圧力を強める狙いがあるとみられます。
トランプ大統領は、改修中のFRB本部ビルの工事現場をパウエル議長とともに視察しました。
トランプ氏は政策金利の引き下げをめぐり、「遅すぎる男」などと繰り返し批判してきたパウエル氏と並び、記者団の質問に応じました。
トランプ大統領は、記者の「パウエル議長へのこれまでの批判を和らげるようなことはあるか?」との質問に、「(政策)金利を引き下げてほしい。それ以外には、何を伝えればいい?」と話しました。
来週、政策金利を決める会合を控えたパウエル氏は、トランプ氏に背中をたたかれると苦笑いで応じました。
現職大統領のFRB訪問は2006年以来で、トランプ氏にとっては、直接FRBを訪れることで、利下げ圧力を強める狙いがあったとみられます。
一方で、トランプ氏はその後、再び記者団の質問に応じ、パウエル氏の解任は必要ないと語っています。