家計を直撃する“高止まりのガソリン価格”。夏休み期間中、平日の来場者数は普段の約3倍に増えるという福島県いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」で、観光客に話を聞くと夏の旅行に必要なガソリン代が気になっているようだった。

■なるべく近場で
約800種類の生き物が展示されている水族館で、特に賑わっていたのが7月12日にオープンした、浜通りの里山の自然を再現した「わくわく・はじまりの森」だ。水遊びも楽しむことができ、子どもたちがびしょびしょになりながら楽しんでいた。
子どもたちにとっては待ちに待った夏休みだが、保護者からは「やっぱりガソリン代は気になるので、できれば県内で済ませたい」「行っても隣の県までくらいかな。ここは近場でちょうど良い」との声が聞かれた。

■でも子どものためにやむなく
高止まりが続くガソリン価格。他県から訪れた人に聞いてみた。宮城県から訪れた人は「遠出はちょっと考えてしまう。仙台から福島だったら、まだ日帰りできる距離かなって」と話し、神奈川県から訪れた人は「高速代やガス代がすごく高くなっているので、ちょっと億劫にはなっている。でも子どものために遠出したい」と話した。

■4000円で6000円分
そうしたなか、“追い風”になるのが、福島県いわき市が市民を対象に7月18日から始めたガソリンの購入支援事業。プレミアム率は50%で、物価高対策として、いわき市内のマルト5店舗で4000円で6000円分のギフト券を購入できる。
市民からは「少しでも家計に優しく、ありがたく購入しにきました。夏休みで息子が京都から帰ってきて、ちょっと遠出する時は必要だと思いますので、ぜひ使いたいと」「子ども達が夏休みで家にいる。どこに行くにも暑くて、歩いていくには厳しいので、車に乗るとなるとガソリンの補助はすごく助かる」との声が聞かれた。

■夏のお出かけに役立てて
国の交付金も活用し、事業費は約2.2億円、1人1セット限定で8万3000セットを販売する。
いわき市産業チャレンジ課の山下大輔さんは「これから夏本番を迎えて、レジャー等でお出かけをする機会が増えると思う。そういった機会にぜひ、このキャンペーンを使っていただければと思います」と話した。
このお得なギフト券は8月1日からは、いわき市内48カ所のガソリンスタンドでも購入できる予定。

福島テレビ
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