24日は、福知山(京都)39.4度、伊達(福島)39.3度、北見(北海道)39.0度、帯広38.8度など40度に迫る厳しい暑さとなった。全国的に気温が上昇したが、特に北海道や東北地方では平年を大きく上回った。
その原因は、太平洋高気圧が例年よりも北に偏って、さらに強いためだ。
気象衛星ひまわりでは、日本の周辺には雲があるが、日本付近だけ大きな晴天域となっている。この晴天域が太平洋高気圧。これが雲をブロックしていて、日本周辺の雲が日本の上空には入れない状況だ。
日本の南海上では次々に台風が発生していて、雲が騒がしいが、台風は日本列島を覆う高気圧をさらに強める働きもしてしまう。

山沿いでは雷雲が発生するが、全体としては晴れて高温が続いていて、干ばつのような状況だ。
畑では水不足により野菜が育たず、野菜の値段も上がっている。太平洋高気圧によって雲が日本の上空に入れない今の状況がまだしばらく続きそうだ。
このため、気象庁はきょう九州北部から北海道にかけての広い範囲に対して「高温に関する早期天候情報」を発表した。来週にかけて気温が高いが、8月1日ごろからはかなり高くなる可能性がある。つまり向こう2週間、暑さが厳しい。

気象庁は、熱中症対策を行うと共に、農作物や家畜の管理に注意を呼び掛けている。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)