個人差が大きい生理・PMSの症状。
その違いを体験し、理解してもらうためのイベントをフジテレビ・上中勇樹キャスターが取材しました。
24日から東京・丸ビルで開催されている「違いを知ることからはじめよう展」。
漢方薬などの製造販売を行うツムラが主催し、生理痛などでいつも通りにいかない体の状態を“見える化”した体験型の展示会です。
生理経験者の68.5%が隠れ我慢をしているという調査結果もあり、経済損失は年間で約6000億円。
解決には、多くの人の理解が必要不可欠です。
そのため展示会では「イントロダクション」「気づく」「想像する」「向き合う」という4つのエリアで学びを提供。
中でも、「Live News α」が注目したのが「想像する」のエリアです。
このエリアではベッドやパソコンなど暮らしに浸透するものを使うことで、いつも通りにいかない“つらさ”をより身近に感じてもらうことを目的としています。
例えば、上中キャスターが羽織ったのは8kgの鉛を仕込んだ“倦怠(けんたい)感”コート。
さらに下腹部に“生理痛”体験デバイスを装着しスイッチを入れると。
上中勇樹キャスター:
しんどいですね。立つのもやっとですね。これは家からまったく出られないですね。
一番弱いモードでもあまりの痛みに上中キャスターの額には汗がにじんでいました。
上中勇樹キャスター:
一番つらいロケだったかもしれない。
他にも、“眠気”により思いどおりに身支度ができない状態を再現したミラーや、“めまい”で立っていることさえ難しい車内など、様々な症状を疑似体験することができます。
来場者:
みんなが生理に向き合って理解していこうというイベントがすごくうれしいなと思った。細かいところや本人しか分からない症状があるのが分かって勉強になった。
ツムラでは、2021年から「生理のつらさを我慢しなくていい社会」を目指すプロジェクトを発足し、大学生や自社の社員を対象にした研修などを実施してきました。
今回の展示会もその一環で、体験を通じ生理などについて正しく理解するきっかけにしてほしいといいます。
ツムラ コーポレート・コミュニケーション部の宮城英子さんは「『生理のつらさを我慢しない社会へ』ということでこういったイベントもやっているが、実際には大学・企業向けであったり、そういった活動を多く行っているので、これからも様々な調査を行いながら、一方で他大学・企業とつながることで、少しずつ社会に広げていくことをやっていきたいと思っている」と話しました。
海老原優香キャスター:
体験してみていかがでしたか。
上中勇樹キャスター:
痛みは人それぞれということなんですけれども、ちょっとこれは想像以上でしたね。日常的にこれが、痛みがくるというふうになると、かなり負担だなと感じました。
海老原優香キャスター:
個人差があるからこそ、性別関係なく女性でも症状が重い人のことを理解してあげられないということもありますからね。
上中勇樹キャスター:
そうですね。とは言っても、周りの人が何でもやってあげるというのも少し強引に感じてしまうのかなというふうに思ったので、相手に選択肢を与えられるようにできるのがいいのかなというふうにも感じました。
海老原優香キャスター:
周りの理解も大事ですし、定期検診や症状が重い場合は無理をせずに医療機関をしっかりと受診してほしいなと思います。