噴火警戒レベル2が継続されている岩手山について話し合う岩手県の検討会が、7月23日に(盛岡市内で)開かれ、「火山活動に低下の兆しが見られるものの引き続き警戒が必要」という考えが示されました。
県の火山活動に関する検討会には、大学や気象台から専門家10人が出席し、岩手山の火山活動について話し合いました。
岩手山を巡っては2024年10月、噴火警戒レベル2に引き上げられ、現在(24日時点)も入山規制が続いています。
7月14日には県による現地調査が行われ、火山活動が比較的落ち着いている東側の入山規制の緩和を検討していました。
しかし23日の検討会では、火山活動に低下の兆しが見られるものの、いまだ火山性地震が発生していることから引き続き警戒が必要で、入山規制を継続するという考えが示されました。
岩手大学 齋藤徳美名誉教授
「安全側にベースを置くとすれば、(噴火が)起きる可能性は否定しきれないので、火口周辺の規制は継続して様子を見るのが妥当ではないか」
検討会は月に1回開催され、岩手山の火山活動を継続的に観測していくことにしています。