10月1日(木)は「中秋の名月」です。

お月見の文化は中国から伝来し、平安時代から楽しまれてきたと言われていますが、お月見はどう楽しまれてきたのでしょうか。まずは平安時代にタイムスリップ!

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平安時代のお月見

平安時代、お月見を一番楽しんでいたのは“貴族の方”だったといいます。月を直接見るのではなく、水面に浮かぶ満月を見てその変わりようを楽しんでいたそうです。

さらに、池に舟を浮かべて、杯に月を映したり、ナスに穴を開けて月を覗いたりして優雅にお月見を楽しんでいたと言われています。

江戸時代のお月見

お月見の楽しみ方が、現在に近づいたのが江戸時代です。

貴族だけでなく一般の人もお月見をしていたと言われています。

江戸時代は、十五夜と十三夜、両日の月を必ず見る風習があり、どちらかの月だけを見る“片見月”は縁起が悪いとされていました。現在もその風習が残っている地域もあるんです。

昔の人は「五穀豊穣」を願い月を愛でいたとも言われています。

十五夜には里芋を供えるので「芋名月」、十三夜は枝豆を供えるので「豆名月」と言われていたそうです。

お月見団子をお供えするようになったのは江戸時代後期に入ってからです。

ちょうどお米の収穫時期なので、お米のお団子を月に見立てて「五穀豊穣」を願ったとされています。

天達気象予報士のお月見予報

今夜、美しい「中秋の名月」は見られるのでしょうか?

関東から西の地方は、綺麗な月が見えそうですが、関東から東北の南部の方は、雲間から見えると思います。東北の北部と北海道の方は厳しいでしょう。

しかし、10月29日(木)に十三夜があるので、まだお月見のチャンスはあります。

10月に入り、夜は冷え込みます。暖かい格好をして体を冷やさないように気をつけながら、ぜひ、夜空を眺めてみてください。

(とくダネ!『あまダネ!』10月1日放送)

とくダネ!
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