日本各地で体温超えの猛暑が続き、23日は大分・日田では37.9℃、東京都内では66人が熱中症で搬送された。
一方、子供を暑さから守る良い日陰のキーワード、「お・か・し」の体験会が行われた。
体温超えの猛暑続く日本列島
大分・日田市では23日、表情が歪むほどの暑さとなった。午後1時頃には体温超えとなる37.9℃まで気温は上昇した。

街の人:
焼けるような、じりじりしてて大変ですね。

列島に広がる災害級の暑さ。23日も猛暑日の地点が200を超えるなど、命に関わる暑さが続いている。
7月23日、東京都内では66人が熱中症で救急搬送され、うち2人が重症だ。

埼玉・熊谷市では23日午前10時過ぎ、陽炎で映像が歪んで見える暑さを記録し、5日連続で体温に迫る危険な暑さとなっている。

短パンを履いていても足から汗が噴き出す男性の姿や、男の子がペットボトルを傾け、グビグビと水分補給する様子が見られた。
夏休みシーズン暑さから子供を守る秘策とは
関東地方では、この危険な暑さの真っ最中に夏休みシーズンに突入した。子供たちに暑さの危険が迫る。

浅倉美恩アナウンサー:
埼玉・飯能市にあるムーミンバレーパークに来ています。正午頃、手元の温度計は39℃を超えており、かなり危険な暑さとなっています。直射日光が照らされていて、汗もじわじわと滴り落ちてくるような暑さになっています。

埼玉・飯能市にある「ムーミンバレーパーク」は、夏休み中の子供達で賑わいをみせている。もちろん暑さ対策も万全だ。

来園者:
ネッククーラーとか背中に保冷剤入れるものとかしたり、あとは(子供を)日陰で歩かせるとかはしています。
来園者:
水遊びがないと、なかなかこの季節外に出れないので、そういうスポットを中心に外に出てます。

パークでは夏の暑さ対策として、7月5日から水遊びエリアが登場した。
一定の時間で大量の水しぶきが噴射されるアトラクションや原作をモチーフにした小川など、びしょ濡れスポットが目白押しだ。

来園者:
水遊びしにきた。楽しい。
パークで働くスタッフの暑さ対策も進化している。
ムーミン物語・羽毛田紗矢香さん:
毎年暑さがどんどん強くなっているので、暑くなる前に社内で検討して、2025年は(スタッフに)日傘の支給があったりネッククーラーの支給があったり、キャラクターと一緒に暑さ対策をしている。

子供の体感気温はプラス7度
企業も、子供たちの暑さ対策に力を入れている。サントリー食品インターナショナルは、去年から2カ月前倒しで子供気温の啓発を行っている。

栁原弥玖記者:
現在、午後1時時点の気温は33.2℃なんですが、子供気温は7℃高い40.2℃だということです。
子供は大人よりも地面の照り返しの影響を受けやすく、大人と比較するとプラス7℃ほど高くなると言われている。

そんな中、子供を暑さから守るポイントは、いい日陰を探すことだ。

サントリーとウェザーマップが共同で行った検証実験では、芝生のそばの木陰よりも大きなイチョウの木陰のほうが涼しいなど、日陰の状況で涼しさが変わるという。
子供たちにとって良い日陰のキーワードは、夏の「お・か・し」。

「お:大きな日陰」、「か:風が通る」、「し:自然の近くにある日陰」を探せるように体験会が行われた。
参加した子供:
涼しい場所は、めっちゃ探している。
関東ではゲリラ雷雨にも注意
一方で関東では、暑さの影響で大気の状態が非常に不安定となっている。
東京・あきる野市にあるバーベキュー場では、男性の顔より大きい巨大な肉をバーベキューコンロの上で焼いたり、子供たちも焼きたてをパクリと食べている。

井浦大二朗記者:
バーベキュー場、気温大変暑いのですが、皆さん川遊びで涼んでいます。
ライフジャケットを着て、川遊びをする親子もいた。

子供:
3歳!ぼく3歳です。冷たい。
井浦大二朗記者:
川で遊ぶの好き?
子供:
好き。
父:
気持ち良いよね。
冷たい川でスイカを冷やしていた。
子供:
スイカ割りするの。こんな風にドーンって!
スイカ割りと夏休みを満喫していた。
スイカを食べる子供:
美味しい。
しかし、午後1時過ぎ、バーベキュー場周辺の空模様が急変した。

子供:
あっちの雲が近づいてきてるから、雷が強くなったかもしれない。
子供たちが遊ぶバーベキュー場のすぐ側に、ゲリラ雷雨をもたらす雨雲が接近していた。

スイカ割りを楽しんでいた家族も、危険が迫る前に帰っていった。
昼過ぎの山梨・山中湖では、青空が見える中、局地的に降る雨の様子をカメラが捉えていた。

23日午前11時半頃、関東の人気観光地、栃木・日光市にもゲリラ雷雨が直撃した。記録的短時間大雨情報が発表された。
(「イット!」7月23日放送より)