いま話題の〈あの映画〉に便乗したユニークなメッセージで交通安全を呼び掛けています。熊本県警が、道路に設置された交通情報板で、先週末から公開されている「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」にちなんだ標語を掲示しています。
【前田 美沙希 記者】
「ユーモアあふれる標語で度々話題を集める熊本県警の交通情報板。今回は鬼滅の刃で安全運転を呼びかけです」
県内52カ所の交通情報板に現在、表示されているのは…。『夏の無事故最大限集中熊本城下町』。『あん全の再かく認往来座席ベルト』。
先週金曜公開の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座(あかざ)再来」にちなんだ交通安全標語です。
シートベルトの着用などを呼びかけていますが、赤い文字を縦に読むと…。
『無限城』、『あか座再来』という作品にまつわる言葉が浮かんできます。
この標語を考えたのは、熊本県警察本部交通事故防止総合対策室の竹下 龍二 室長補佐です。この作品のファンで、主人公のひたむきに努力する姿が好きだといいます。
【熊本県警察本部 交通事故防止総合対策室 竹下 龍二 室長補佐】
「熊本には熊本城があるので、『城』の漢字を使うと分かりやすく伝わるんじゃないかと思った」
県警は、2013年以降、時事ネタなどを盛り込んだユーモアある標語で交通安全を呼び掛け、度々、話題を集めています。
しかし、こうした標語にはその時、その時のタイミングで注意を呼び掛けるメッセージも込められています。
【熊本県警察本部 交通事故防止総合対策室 竹下 龍二 室長補佐】
「レジャーの行き帰りに中央線を越えて正面衝突するような交通事故が多発しているので、ドライバーには十分休憩を取っていただくなど、事故に気をつけていただきたい」
県警によりますと、去年8月は交通事故で8人が亡くなっていて、〈1件でも事故を減らしたい〉という思いがありました。
映画「鬼滅の刃」にちなんだ今回の標語は7月末まで表示される予定です。