選挙区ごとに一票の価値が異なるいわゆる「一票の格差」。
20日投開票が行われた参院選について、この一票の格差を是正しないまま実施したのは憲法違反だとして弁護士グループらが22日、選挙無効を求めて全国で一斉提訴しました。
訴訟は金沢を含む全国14の高裁と高裁支部で22日起こされました。
このうち、名古屋高裁金沢支部では北陸3県の有権者3人が提訴。
原告側は最も有権者の少ない福井県選挙区を1人1票としてほかの選挙区と比較すると、富山県選挙区は0.72票にしかすぎないと指摘。
その上でこの「一票の格差」は憲法に違反していると訴えました。
*原告 田中傑さん
「一人一票の価値が平等になれば完全に(平等な裁判に)なるのでその完全を目指すという形で今回原告を務めた」
この「一票の格差」を巡っては前回2022年の参院選の時にも同様の裁判が開かれ、最高裁が「合憲」の判断を下しています。