3連休中日の20日、愛媛県久万高原町と西条市で川の事故が相次ぎ、3人が死亡しました。事故のあった場所は過去に何度も同様の事故が起きています。
事故があった久万高原町の御三戸嶽。夏に多くの人が川遊びに訪れるスポットです。
青木稜悟報告
「20日、男性2人が亡くなった久万高原町の仁淀川です。川岸から数十メートル行くと川底は見えず、表面を流れる葉っぱのスピードからも川の流れが速いことが分かります」
20日午後2時半頃、会社の同僚らで遊びに来ていた男性2人が川に流され、行方不明となり、その後、川底で見つかりましたが死亡が確認されました。
死亡したのは松山市鹿峰の永瀬遥稀さん(25)と松山市北吉田町の二階堂将逸さん(31)で、警察などによりますと、川に流された永瀬さんを二階堂さんが助けにいったものの、2人とも流されたと見られています。
仕七川駐在所の警察官
「こちらの水域で死亡事故が発生しています。水に入る際には必ずライフジャケットを着用してください」
事故が起きた川では21日、警察官が来た人たちにライフジャケットの着用などを呼びかけていました。
松山から川に遊びにきた高校生グループも21日、ヒヤリとする瞬間があったといいます。
高校生グループ
「岩場から飛び込むときは、ちょっとびびったっすね。あそこの川の流れが強すぎて。川が浅いと思ったら、結構流れが強かったりして」
Qきょうライフジャケットは持ってきてない?
「持ってきてないです。その代わりに“浮き輪”持ってきたという感じです」
しかし、その浮き輪も十分な救命用具にはならないことがあります。去年、同じ仁淀川で溺れたという19歳の男性は。
去年溺れた19歳の男性
「浅瀬からいきなり水深が深くなって、足がつかなくなってしまって、浮き輪から体がずぼっと下に抜けてしまって溺れた感じです」
家族の助けで一命を取りとめたということです。
水の事故は西条市の加茂川でも。20日午後1時過ぎ、男性が溺れていると通報があり、消防が男性を発見し救急搬送しましたが、その後死亡が確認されました。
死亡したのは松山市福角町の梅岡陽登さん(27)で、警察では川に遊びに来ていて溺れたとみて調べています。
事故があった2つの場所は県内でも人気の川遊びのスポット。その一方で、過去に命を落とす事故が何度も起きている場所です。去年までの5年間で久万高原町の仁淀川で2人、西条市の加茂川で1人が亡くなっています。なぜ同じ場所で事故が起きるのか。
西条市加茂川で水の事故防止に取り組む男性に聞きました。
クロスポイント(アウトドア用品専門店)の久保一平さん
「先日からの雨で普段より水が多い状態なんですけど、よそから来た人はこれが多い状態だというのはわからないと思う。『きけん』と書いているところが流れが複雑で特に危ないのと、飛び込みも危険で、昔からあそこでは泳ぐなって言われてる場所なので気をつけてほしいと思います」
「暑い日が続くので川で遊びたくなるんですけど、水辺で遊ぶときは必ず子供も大人もライフジャケットを着て泳ぐようにしてほしいです」
夏のレジャーはこれからが本番。海や川で遊ぶ際には十分な注意が必要です。
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