自公政権に厳しい評価が突き付けられた参議院選挙。
与党の議席が過半数を割り込むこととなったものの、石破首相は自民党総裁を続投する考えです。

石破首相:
比較第一党の議席をお与えいただいたということに対する、そういうことについての責任を感じなければいかんということですね。

この判断に党内の複数議員からは、「辞めないというのはどういうことなんだ」といった反発の声も聞かれます。
ただし、石破降ろしの動きにつながるかは不透明な状況です。

午後2時ごろ、自民党総裁として会見を行った石破首相。
参議院選挙の厳しい結果を受け、今後の進退が焦点となる中、改めて続投を表明しました。

石破首相:
政治には一刻の停滞も許されないということでございます。このため、今般の選挙結果に対する重大な責任を痛感しながらも政治を停滞させないよう、漂流させないよう、比較第一党としての責任、そして国家国民の皆さま方に対する責任を果たしていかねばならないと、このように考えております。

一方で、党内執行部の人事や内閣改造については明言を避けた石破首相。

自民党内から退陣論が出た際の対応について問われると、「いろんな意見を集約して党運営を進める」とした上で、「まだ承ってもらわないうちから、ああだのこうだのということを申し上げるべきだと思っておりません」と答えました。

また、今後に向けた野党との連携については「ともに責任をもって優れた政策、これを作り上げていける。そういう皆さま方と真摯な議論を続けてまいりたいと、このように考えている」と述べ、前向きな考えを示しました。

しかし、野党からは厳しい声が相次いでいます。

国民民主党・玉木代表:
自民党内でこれを認めるかどうかですよね。これでいいというのであれば、自民党自身が問われるんじゃないですか。だって衆議院だけでなく参議院でも基本的に(有権者から)NOを突きつけられているわけですから。

立憲民主党・野田代表:
おかしな理由を言ってまして、物価高の問題言ってましたね。物価高に対して無策だからこういう結果が出たんじゃありませんか。いつあるかわからない(自然災害)ことまでだらだらと民意を無視して居座り続けるのか。

“ポスト石破”の声も聞かれる自民党の小林鷹之議員も大敗の責任について、「まず比較第一党といっても、2つの選挙でこれだけ大敗を喫したこと、最終的には総理総裁がご判断されることだと思いますけれども、責任の重さを党のトップとしてしっかり受け止めていただきたい」と述べました。

一方で、自民党内からは続投の判断に一定の理解を示す声もあり、実際に石破降ろしが起きるかについては不透明な状況です。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。