7月20日に投開票の参議院選挙。さまざまな課題が争点にあがるなか、有権者と候補者は何を重視しているのか聞いた。

■福島県の有権者の思い

福島県民からは、物価高などを背景に経済政策を重視する声が多く聞かれた。
◇「給料が上がるだとか税金だとか、そこらへんが少し軽くなればと」
◇「働いても働いても、物価も高いですし、これからの貯金とかも無くなってしまう」
◇「日本国民から税金を徴収するのはいいけど、ぜひともそれを目に見える形で還元してほしい」

少子高齢化が進むなか、社会保障をめぐって不安の声も。
◇「私もいま年金暮らしなので、年金だけで生きていけないという世の中はどうなんでしょうね。40何年もずっと勤めていたのに、『結局これ?』って感じで」
◇「やっぱり年寄りだからね、老人にやさしいようにしてもらいたい」


■福島の未来を託す人を選ぶ

2025年6月に福島テレビと福島民報社が福島県民を対象に行った世論調査で、「重視すること」として約半数が「物価高対策」と回答した。
また、福島にとっての重要な課題「廃炉・処理水」や「復興」も合わせると、大きなウエイトを占める。
参院議員は任期6年なので、2051年までの廃炉・2045年までの除染土の県外最終処分と、「約束」の期限に向けて国のなかでの舵取り役も担うことになり、まさに福島の未来を託す人物を選ぶ選挙といえる。

■各候補者が重視すること

各候補者に重視したい政策の割合をたずねると、
大山さんは経済が50%、そして子育て、復興と続く。
越智さんはマスコミ問題がほとんどを占め、次に復興に重点を置いている。
森さんからは回答はなかったが、街頭では震災からの復興に関する実績を強く訴えていた。
石原さんは経済と復興、子育てや農林漁業などを同じバランスで。
遠藤さんは子育て・教育と復興に力を入れるとしている。


■期日前投票 前回同時期より増加

福島県選挙管理委員会によると、7月13日までに期日前投票を終えた人は18万2062人で、3年前の同じ時期と比べて4万人あまり増えている。これは有権者全体の約12%にあたり、この数日でさらに伸びていることが想定される。
投票日は7月20日、皆さんの思いを貴重な一票に託してほしい。

福島テレビ
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