福島町の住宅街で新聞配達員の50代男性がヒグマに襲われて死亡した現場から採取した体毛を調べた結果、2021年に町内の畑で農作業をしていた女性を襲い死亡させたクマと同じ個体だったことが分かりました。
男性は12日朝、福島町の住宅街で新聞配達中にクマに襲われ、近くのやぶの中に100メートルも引きずられ、その後、遺体で見つかりました。全身を引っかかれ腹部を中心にかまれていたということです。
道によりますと、道立総合研究機構が死亡現場など4か所で採取したクマの体毛を分析したところ、2021年に同じ福島町内の畑で農作業中の70代女性を襲い死亡させたクマとDNAが一致したことが分かりました。
福島町では18日未明、体重218キロ、体長2メートル8センチ、推定8~9歳のクマがハンターによって駆除されましたが、町内には少なくとももう1頭別のクマが徘徊していると見られています。
道総研は、今回駆除されたクマが2人を襲ったクマと同一個体かどうかを調べています。