7月19日は「土用の丑の日」です。暑い日が続いていることもあり、鮮魚店ではうなぎのかば焼きなどの売れ行きが伸びているといいます。2025年は稚魚も豊漁ということですが、価格への影響はあるのでしょうか。

炭火でじっくり焼き上げられた「うなぎ」。19日は「土用の丑の日」です。長野県岡谷市のうなぎ店は17日も多くの客で賑わっていました。

名古屋から:
「とってもおいしいです。このウナギが分厚くて、身がゆっくり味わえる」

長野市から:
「力がみなぎってくる感じがする」

稚魚のシラスウナギの減少などを背景に値上がりが続くうなぎ。ただ、今年は状況がやや異なるようです。

2025年3月の岐阜県海津市を流れる津屋川です。夜になると、川の両側がライトで照らされ網を持った漁師たちが水中をのぞき込んでいました。

地元の漁師:
「わかるかな、2匹いたね、うねうねしとるね」

取っていたのは「シラスウナギ」です。希少価値が高く高値で取り引きされることから「白いダイヤ」とも呼ばれています。

シラスウナギは養鰻場で育てられ出荷されます。2024年まで不漁が続いていましたが今年は一転、豊漁だということです。

地元の漁師:
「100匹以上は取れましたね。多いですね、今年は、元気いいですよ」

鹿児島県や静岡県でも2025年は豊漁だったということです。シラスウナギの豊漁で価格には影響があるのでしょうか。

冒頭で紹介した岡谷市のうなぎ店は、「うな重」で5280円。2024年より200円ほど値上げしたということです。

うなぎの館天龍・今野利明社長:
「豊漁といって皆さんすぐ安くなるって言うけど今、皆さんが食べているうなぎは今年のやつではないので、その前の年のやつなので、まだまだ高いです」

今、提供しているのは2024年の12月ごろに取れたうなぎで、少なくとも秋ごろまでは値段は変わらないということです。

うなぎの館天龍・今野利明社長:
「これ(豊漁)が2、3年と続いていけば多少は安くなるのかなと思います。たくさん食べてほしいし、うなぎって国民食なので食べて夏を乗り切ってほしい」

土用の丑の日を前に長野市の鮮魚店にもかば焼きやうな重などの商品がずらりと並んでいました。値段は2024年から変わりませんが、売れ行きは伸びているといいます。

角上魚類・西沢将志さん:
「暑いと売れるんですけど、今年は前年比120%くらい売り上げを伸ばしている」

特に人気なのが、6月から販売している「うなぎおにぎり」。手のひらからはみ出すほどの大きさですが、価格は450円とお手頃です。1週間で500個ほど売れているといいます。

市内から:
「もうすぐ土用のうなぎの日(丑の日)なのと、お得感もあって、ボリュームもあるから買いたいなと」

市内から:
「今年特に2024年より蒸し暑くなったと思うので、食べて元気出して、仕事も頑張りたい」

味は―。

(記者リポート)
「ふっくらして脂がのったウナギがたっぷり入っていておいしいです。片手で食べられる”うな重”って感じでぜいたくな一品です」

「うなぎおにぎり」は8月末まで販売する予定です。

角上魚類・西沢将志さん:
「(うなぎが)切れ数で3枚、中にも入っていますので、十分に楽しんでいただける。ビタミンEとかうなぎは豊富ですので、夏バテ予防とか体調管理、夏を乗り切るようにたくさん食べてほしい」

長野放送
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