静岡・伊東市長の学歴詐称問題をめぐり、田久保市長は卒業証書の提出を拒否しました。
学歴詐称問題をめぐり、伊東市議会の百条委員会から卒業証書とされる資料の提出を求められていた田久保眞紀市長は、18日午後3時半過ぎ、市議会の中島議長などと面会しました。
静岡・伊東市 田久保眞紀市長:
きょう提出期限となりましたので、回答書を提出させていただきます。
市議会・中島議長:
これは請求していた卒業証書ではないですね。なんで卒業証書ではなくて回答書なんですか。
静岡・伊東市 田久保眞紀市長:
中身の方をご確認お願いします。
田久保市長は、回答書に「ご請求のありました秘書広報課長が確認した市長の卒業証書とされている書類につきましては、その提出を拒否いたします」としたうえで、理由については「現在、公職選挙法違反で刑事告発をされていることから、本件記録の提出請求は、私自身の刑事訴追につながる可能性のある事項に関するもの」だからとしています。
田久保市長は、7月7日夜に会見を開き、7月中に辞職することを明らかにしたうえで、出直し市長選にあらためて立候補する意思を表明しています。
青井実キャスター:
卒業証書の提出を求められていた田久保市長ですが、先ほど提出した「回答書」の内容をあらためて見ていきます。
『ご請求のありました「秘書広報課長が確認した市長の卒業証書とされている書類」につきましてはその提出を拒否いたします。私は現在、公職選挙法違反で刑事告発をされていることから、本件記録の提出請求は、私自身の刑事訴追につながる可能性のある事項に関するものと言えます。(中略)したがいまして私個人の憲法上の権利、および弁護士に保障された法的権利と義務の両面から、ご請求に応じることはできません』という文書になりました。
中村さんに聞きますが、これだけの市政の混乱をもたらした事態に、どうしてもうやむやだなと見えてしまうんですが。
スペシャルキャスター・中村竜太郎さん:
まず、なぜ回答書なのかというのも引っかかりますよね。そういう小手先みたいなことを使うことで自己保身のように見えますから、かえって信頼感を失うと思うんですよね。今後の出直し選挙を考えているのであれば、この対応っていうのは悪手じゃないかと、そう思いますね。
青井実キャスター:
今回の卒業証書の提出拒否について、フジテレビ・平松解説副委員長は、「刑事告発されていることは理解できるが、市民に対する説明責任も負っているはず。捜査機関とは別に百条委員会がどう追及していくかが注目される」としています。
中村さん、百条委員会の会合は今まさに行われていると思いますが、資料の確認を含めどう追及するかがこのあと注目ですね。
スペシャルキャスター・中村竜太郎さん:
これだけ全国的にも注目されている事案になっていますから、どういう詳細で報じられるかもしくは、やり取りがあるかが気になりますね。