30代の女性が被害を訴えたのは、SNS型投資詐欺。
被害額は700万円ほどにも及ぶといいます。

投資被害に遭った女性(30代):
最初疑っていたのにだまされてしまった。本当につらかった。

SNSで投資情報を発信する「フィンフルエンサー」。
金融の意味の「ファイナンス」と「インフルエンサー」を組み合わせた造語で、最近増加傾向にある一方、フィンフルエンサーをかたり金をだまし取るといいます。

被害に遭った女性は2025年3月、株式情報サイトで「急騰銘柄教えます」とのうたい文句が書かれた広告をクリック。
するとLINEに誘導され、アメリカの大手資産運用会社で取締役執行アシスタントを務めるとされる「山口」という人物が接触してきたといいます。

アシスタント山口を名乗る人物:
今夜7時から、清水先生が優良銘柄分析センターのLINEグループ内でいつものように授業を行う予定です。

参加を呼びかけられたのは、グループLINEでの株式投資授業。
80人ほどが参加するグループには「百億クラブ」との名前が付けられていました。

そこで“先生”とされていたのが、取締役でチーフアナリストを務める「清水」と名乗る人物でした。

このグループLINEでは、清水と名乗る人物から「今回は、利益確定についてのテクニック解説になります」「『トレーリング』とは、日本語で『追いかけていく』という意味です。値を追いかけていく利益確定方法です」といったメッセージが送られてきていました。

この授業には、ある特典が。
90日連続で参加すると50グラムの金の延べ棒がプレゼントされる仕組みでした。

投資被害に遭った女性(30代):
無料で学習できるからいいよねぐらいの(感覚)だった。プレゼントもらえて。後で分かったが、(参加者の)9割がサクラだった。

最初の1カ月で約300万円を入金した女性。
しかし、配当金は得られず最終的な被害額は約700万円に膨らみ、清水とも連絡がつかなくなったといいます。

投資被害に遭った女性(30代):
本当に何をしているのだろう…という感じ。未来のこととか考えて、ちょっと(株を)やってみようというのがきっかけ。すごく落ち込みました。

番組は清水を名乗る人物に取材を試みましたが返信はなく、いまだに既読も付いていません。

投資詐欺を見分け方について、元警視庁サイバー捜査課長の棚瀬誠さんは「金融商品取引事業者として政府に登録して、登録番号のもと事業を営むことになるが、事業者の登録番号がないとなれば偽広告だと疑っても構わない」と話しました。

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