広島と長崎で2度、被爆した「二重被爆者」の遺族が当事者の証言などを集め実態を明らかにしたいと、このほど、任意団体を設立しました。

長崎市役所で17日に二重被爆者の故山口彊さんの遺族などが「二重被爆 遺族友の会」の設立について会見を開きました。

山崎年子代表(二重被爆者の娘 ※「崎」は「たつさき」)
「少しでも平和が訪れるように、戦争がどうにか収まらないだろうか、という気持ちになって、この3人で会を立ち上げることになりました」

二重被爆者とは広島と長崎の両方で被爆した人を指しますが、全体像は人数を含めよく分かっていません。

会は二重被爆者を探し、当事者や遺族などから情報を集めて実態を明らかにしたいと考えていて、ゆくゆくは原爆資料館で二重被爆に関する展示をしてほしいとしています。

原田小鈴副代表(二重被爆者の孫)
「時間がないですよね」「こういう会を立ち上げてお話を聞かせていただかないと(新たな二重被爆者の)発掘ができないというのが大きいんですね」

長崎市によりますと、市内に9人の二重被爆者が暮らしているということです。

テレビ長崎
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