東京・原宿に涼しさを呼び、体感温度を3度下げる試みが始まりました。

7月に入り各地で猛暑が続出。
こうした中、若者の街として知られる東京・原宿に出現したのは避暑地です。

涼しげなかき氷に打ち水、さらに屋上ではクーリングスポットに座って、ゆっくりとお酒を楽しむことができます。

これは花王が主催し複数の企業や行政と連携しスタートさせた「原宿-3℃はじめました。」プロジェクト。

気象庁によると東京の夏の平均気温は10年前に比べて3度上昇し、ヒートアイランド現象への対応が急務となっています。

プロジェクトではこの「3度」に着目。

夏休みに多くの人でにぎわう原宿を舞台に、花王の暑さ対策商品の体験や涼しさを感じる仕掛けなど、さまざまな涼のおもてなしを行います。

店舗では、屋外で並ぶ来店客に冷やしたタオルを配ったり、洋服店の試着室に冷やしグッズを置くなど、買い物を楽しみながらほてった体を冷やせるようにしています。

さらに、こちらの施設ではテナントが主体となって考えた“冷やし”を届ける取り組みを実施。

“冷やしシャンプー”を提供している美容室・PEEK-A-BOOの安藤空さんは「シャンプーきっかけでも爽やかになってほしい。夏、すごく暑いじゃないですか。他フロアも違う“涼しい”のテーマでやっているので、(この取り組みは)すごく楽しい」と話します。

30年以上にわたり、汗や暑さに対してさまざまな商品を開発してきた花王。

これまでの知見を生かし、快適に過ごせる夏の街づくりに貢献したいとしています。

花王 ヘルスビューティケア事業部門・高鍋英信さん:
今まで培ってきた技術が我々の強み。これ(プロジェクト)を続けていくこと、仲間づくりを広げていくことで暑熱や環境ストレスの理解が深まり、元気よく過ごしてもらうことができればと思う。