連日の記録的な雨が夏の風物詩に影響です。静岡市で7月19日に予定されていた安倍川花火大会について実行委員会は17日午前、中止することを決めました。
高本圭一 記者:
今週土曜日に予定していた安倍川花火大会は中止が発表されました。会場ゲートの撤去作業が進められています。川に目をやると月曜から降り続いた雨の影響で水は茶色く濁り流れが速くなっています
大会の実行委員会によりますと、連日の雨で川が増水した上、花火の打ち上げに向け行っていた盛り土が流されたということです。
中州が使えないことや来場者の安全を考え、17日に花火大会の中止を決定しました。
増水が収まるまで時間がかかることに加え、他のイベントや周辺の花火大会との日程調整は難しく、延期もできないということです。
合唱と合わせるドローンショーの開催も中止が決まりました。
安倍川花火大会は1953年に戦没者の慰霊と観光活性化を目的に始められ、静岡の夏の風物詩として定着しました。
台風や新型コロナで中止になったことはありましたが、大会は2024年で71回を数えていて、花火だけでなくディズニーのドローンショーが会場を訪れた57万人や夜空を見上げる多くの人を魅了しました。
2025年の大会を目前にした中止に驚きや諦め、落胆の声が聞かれます。
女性:
え?中止なんですか?知らない
男性:
行く予定だったので、とても残念
安倍川花火大会実行委員会・原田正男 会長:
遠方からの電話もありホテルの予約をキャンセルしようかと(市民も)楽しみにしていたものですから。本当に申し訳ない
戦没者の法要は葵区にある慰霊塔で19日に予定通り執り行うということです。