白磁の人間国宝で14日に96歳で亡くなった井上萬二さんの通夜が16日有田町で営まれ、窯業関係者らが故人の遺徳を偲びました。

近親者で行われた16日の通夜には、県内の窯業関係者などが参列し産地を支え、後進を育ててきた故人の遺徳を偲びました。
斎場のロビーには、井上さんの生前の写真や愛用した帽子などが展示され、祭壇の横には、白磁の作品と使い込まれた道具が並んでいました。
弔問に訪れた人は、穏やかにほほ笑む井上さんの写真に手を合わせ故人の死を悼んでいました。

【十五代・酒井田柿右衛門さん】
「(有田を)見守っていただけていた方がいなくなられたということで本当に残念に思う」「家の近所でもありましたのでなんとなく身近に感じていて本当にさみしい気持ちでおります」

【十四代・中里太郎右衛門さん】
「先生の遺された軌跡をたどって今後自分なりに精進していきたい」

葬儀は17日行われ、有田町では8月以降に「町葬」を開催する方向で調整しています。

サガテレビ
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