夏の高校野球佐賀大会は16日から準々決勝。前回の王者・有田工業と初の甲子園を狙う佐賀農業の一戦は、同点のまま9回へ。勝負の結末は…。

【吉冨綾花リポート】
「前回優勝・連覇を狙う有田工業に挑むのは今大会4割打者を7人備え、開幕戦から28得点と勢いに乗る佐賀農業。今試合前の最後の練習をしています。」

序盤にペースを握ったのは連覇を狙う有田工業でした。
2点リードで迎えた4回、8番富永が今大会初ヒットとなるスリーベースでチャンスを作ると、犠牲フライの間にランナーが生還。
3対0とリードを広げます。

一方、4回までは無得点の強力打線・佐賀農業は、3点を追う5回。
2アウト1塁2塁の場面で、ここまで打率4割を超える2番・奥野。
右中間へのツーベースヒットで1点を返します。
さらに2塁3塁とチャンスが続き、3番・キャプテンの濱村。
快心の当たりはライトへのタイムリースリーベース。強力打線が一気に3点を返し、ついに同点に追いつきます。

その後は両エースが奮闘します。
ここまで3試合を1人で投げてきた佐賀農業のエース・川崎は打たせて取るピッチング。
一方、去年、1年生で甲子園を経験した有田工業の2年生エース・田中は三振の山を築きます。
そして、同点のまま勝負は9回裏へ。

1番から6番まで去年甲子園を経験している有田工業。
9回裏、ここまで打率5割の1番川尻が、初球を叩きライトへのツーベースヒット。
このあと1アウト1塁3塁となり、バッターは4番・強打者の山口。
4番が決めた、サヨナラのスクイズ。
有田工業が接戦を制し4対3で準決勝進出を決めました。

【有田工業高校 山口大誠選手】
Q.9回裏の場面どんな気持ち?
「選手のみんなから心の準備だけはしとけって言われていて、心の準備はできていて。みんなが一生懸命作ってくれたチャンスなので無駄にはしないようにという気持ちで。打席に入る前は打って決めてやろうと思っていたんですけど、サインがスクイズで。出た瞬間、失敗してもいいと割り切ってすることができました」

このほかの試合結果です。
鳥栖対鳥栖工業は延長10回タイブレークの末、3対2で鳥栖がベスト4進出を決めています。

サガテレビ
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