困ったときに相談相手がいない、判断の孤独を解消するAIエージェントとは。

15日、東京都内で開かれた発表会。
サービス業などの現場を支援する動画プラットフォームを手掛けるクリップラインが、AIエージェント機能を9月にリリースすると発表しました。

クリップラインが行ったAI導入に関する意識調査では、外食・小売業界の従業員の約45%が「困ったときにすぐに相談する相手がいない」と感じているという結果に。

困ったときに相談相手がいない、判断の孤独を解消するAIエージェント。
この機能を実証実験で先行導入しているのが、回転ずしチェーンのすし銚子丸です。

4月に入社した豊川さん。
休憩時間にタブレットを見ながら勉強しています。

AIエージェントに呼び掛けると、出てきたのはサーモンの切り方を教える動画。

4月入社・豊川さん:
(今まで検索に時間がかかっていたが)自分が調べたい動画がパッと出てくる。その分、自分の勉強時間が増えるのがすごくメリット。

実は、豊川さんはサーモンの切り付けが特に苦手で、何度も店長から指南を受けているそうですが、AIエージェントが導入されてからは動画を確認しながら切ることも。

別の新入社員も「人に聞くのももちろんいいが、人によってやり方が違うので戸惑ってしまうこともあったが、(AIなら)確かなことを知ることができる」と話します。

従業員側の疑問に即座に答えてくれる機能がついたことで、コミュニケーションの度合いにかかわらず誰でも疑問を解消でき、作業の予習や復習に活用できるなど、早い成長が見込めるといいます。

クリップライン・高橋勇人社長:
外国人も高齢の方も増えて、本当に多様な方々が働いている。かつ、その方々が結構高頻度で入れ替わる。言語もそうだし、その人の経験に合わせて対応を変えていくということも現実的な射程圏内に入っているかなと。

人手不足が続くサービス業界で、人材育成の切り札として期待されています。