能登半島地震と豪雨の影響で住民の足となる公共交通機関が減った奥能登。輪島市で15日から市が運営し地元住民の自家用車を使った公共ライドシェアがスタートしました。

能登半島地震と奥能登豪雨の二つの災害に見舞われた輪島市町野町。

坂口輪島市長:
「足を確保してみなさんもっといろんなところへお出かけできるよより使い勝手のいいライドシェアを実現していきたい。」

今日から実証実験が始まったのは輪島市が運営し、地元の住民などが運転手を務める、公共のライドシェアです。輪島市ではかつてタクシー会社が7社ありましたが、現在は3社に減少。町野・南志見地区には一つしか残っていません。そこで市は、住民の足となる交通機関を確保するため、ライドシェアの導入を決めました。運転手を務めるのは、国の講習を受けた地元の住民8人。これまでもボランティアで仮設住宅で暮らす高齢者などの移動支援を行っていました。

運転手 山下祐介さん:
「やはりまだまだ道路状況が良くないということから一人で運転するのは不安だというそういったお声もあって利用している方もいらっしゃったので、とにかく安全運転に心がけるということ、利用してもらえる方が気持ちよく利用できるように我々も日々改善もしながら取り組んでいけたらなと思っています。」

運行管理は地元のタクシー会社が行い、平日の地区内の運転を地元住民が務めます。

予約は前日までで1人1回200円です。輪島市街地まで向かう便の運転はタクシー会社の運転手が務め、月水金の週三回。料金は400円か500円となっています。

地元の人は…。

Q 乗り心地どう?
「よかったね。7年くらい前に(車を)手放しました。今は友達にお願いしている。食材以外で農作業用の物とかそういうのがほしかったりするし使いやすいと思います。」

金沢市は来年1月末まで実証実験を行い、2月からの本格運用を目指すということです。

石川テレビ
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