自民党の鶴保庸介参議院予算委員長は14日、「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことの責任を取り、委員長を辞任した。
委員長の辞任願を関口昌一参院議長宛てに提出し、許可された。
鶴保氏は、8日に和歌山市で開かれた参院選候補の応援集会で、都市と地方の2地域居住の推進を説明する中で、「運がいいことに、能登で地震があった。緊急避難的だけど、金沢に行っても輪島の住民票が取れるようになった」と発言し、厳しい批判を浴びていた。
鶴保氏は9日の会見で、「被災地への配慮が足りなかったと反省している。陳謝の上、撤回をさせていただきたい」と述べた。
自民党内から参院選への影響を懸念する声も出ていたため、委員長の職を辞任することで一定の責任をとることにしたとみられる。