浜田市の男性が大学や県の研究機関などと協力して、地元特産の「西条柿」を使った新商品が開発しました。
人手不足などで収獲されない未利用の果実を有効活用、食品ロスの削減や環境保全につなげます。
浜田市特産の「西条柿」を使って作られた新商品の柿酢、「柿のしずく」。
開発したのは、浜田市で農林業の体験施設を運営する小川泰昭さん。
11日、技術的な支援をした県の産業技術センターの職員、それにパッケージやラベルのデザインを手がけた島根県立大学の学生とともに久保田市長に完成を報告しました。
完成した柿酢は酢の物などの料理に使えるほか、ソーダなどで割って飲むこともできるということで、久保田市長がその味を確かめました。
たばせ屋代表 小川泰昭さん:
数十年間、柿と出合って以降、ずっと温めてきたことが、きょう皆さんの協力により実現できて本当に喜んでいる。
浜田市特産の大きな柱の1つが「西条柿」なんです。なんとか(農家の)高齢化が進んで、大変な時期に突入すると思うんですが、わずかですが一助になればと思った。
高齢化や人手不足などで収穫されず、廃棄される柿が増えているということで、新商品は食品ロスの削減や環境保全にも一役買いそうです。
「柿のしずく」は、1本270ミリリットル税込み800円で、小川さんの体験施設「たばせ屋」で販売されます。