県は、4年後の開学を目指す県立大学について、初めて市民が参加するシンポジウムを開催しました。
佐賀市で開かれたシンポジウムには、市民や関係企業から約250人が参加しました。
【山口知事】
「佐賀に価値を多く作って、むしろ世界中から佐賀に集まってくるような環境を作るためには、どうしてもこの県立大学というものが必要だと」
山口知事は、“佐賀県は県内の大学に進学する割合が九州7県で最も低い”などとして、県立大学の必要性を改めて強調しました。
【山口和範立教大学教授】
「県立大学に集った若い人たちが、関係する地域の人々と一緒に課題解決にあたる。それを通じて県立大の学生は成長するし、一緒に佐賀県自体も変わっていく」
一方、学長に就任する立教大学の山口和範教授は、“学び直し”をしたい社会人向けの入学制度も検討する考えを示しました。
シンポジウムの参加者からは「卒業したら県外の魅力的な企業に就職してしまうのではないか」という質問があり、山口教授は、「学生が地域で触れ合うことでそこに定着し就職するケースが多い」と答えていました。
県立大学について、県は2029年4月の開学を目指しています。