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7月10日に開幕した高校野球。選手わずか11人で、春の甲子園まであと一歩と迫った大田高校。いよいよ集大成の夏を迎えます。

2024年秋の中国大会でベスト8入りを果たした大田高校。
当時、選手はわずか11人…。少数精鋭での戦いぶりが評価され、春のセンバツ「21世紀枠」中国地区候補校に選出されました。
甲子園にあと一歩まで迫りましたが、吉報は届きませんでした。

大田高校野球部2年(当時)生越類人投手:
夏は甲子園に出るんだっていう強い気持ちをもって、これから練習したいなと思います。

大田高校野球部2年(当時)安井熙一主将:
今度こそは、出場校として名を挙げられるように頑張っていきたいと思います。

4月、新年度がスタートしたグラウンド。

大田高校野球部・桑原健二監督:
1年生は、基本的には30分を2セット、1時間のトレーニングを。

そこには、新入部員たちの姿。

大田市立第一中学校出身・水間悠貴選手:
しっかりと野球を学べて楽しいです。

大田市立大田西中学校出身・縄宗弥選手:
一緒に高みを目指していけたらなと思って、この学校を選びました。

大田高校野球部・桑原健二監督:
12人の選手が入ってきてくれました。早くもいい仲間になってくれていると思っています。

2024年秋の躍進を受けて、部員は一気に倍増。

美郷町立邑智中学校出身・中原綸之介選手:
中国大会ベスト8、そこで大田高校へ入ろうと思いました。

大田市立第二中学校出身・中村天清選手:
選手11人という少ない人数のなかでもみんなが一つになっていた。しっかり見習って、練習から取り組んでいきたいと思います。

それだけの大きなインパクトを与えた2、3年生たち。
その中心は、キャプテンの安井熙一。

大田高校野球部3年・安井熙一主将:
とても楽しいです。頼れる後輩と一緒に甲子園目指して頑張りたいなって思ってます。

そして、エース・生越類人のピッチングが勝利のカギを握る。

大田高校野球部3年・生越類人投手:
絶対甲子園!というのをいつも思って練習してます。

2025年度最初の公式戦、県の春季大会。
先発のマウンドに立った生越は、強豪相手にキレのあるストレートで攻め続けました。
無四球完投、2桁三振を奪い、わずか2失点。
秋からの成長を示すマウンドでした。

この試合で、1年生にも出場機会が訪れました。
背番号18をつけた水間悠貴選手は、8番レフトで先発出場。
1点を追う8回、フォアボールを選んで出塁、チャンスが広がります。

打席には、キャプテン・安井。
同点タイムリーヒットで、なおも2塁にランナーを置いて、背番号19、1年生の三井蒼羽選手が代走で登場。
相手のエラーで、三井は一気に逆転のホームイン。
3年生の意地と新戦力が融合し、勝利を引き寄せました。

しかし大田はこの大会は、3回戦でサヨナラ負けを喫しました。

大田高校野球部・桑原健二監督:
ミスしてもいいプレー、エラーしてもいいプレーなんて無いと分かった選手がグラウンドにいるかどうかをチェックします。それ以外が入るともうおかしくなるので、3年だろうが2年だろうが1年だろうが、それに見合ってない選手は即出します。

大田高校野球部3年・安井熙一主将:
チームも気を張り詰めていて、いい緊張感もってできていると思います。

大田高校野球部3年・安井熙一主将:
調整じゃなくて、うまくなっていくことを意識して練習していきたいと思います。絶対優勝します。

約4か月前。季節外れの雪に見舞われたこの日…。
高校球児の憧れの舞台のひとつ、春の甲子園が開幕。

大田高校野球部2年(当時)生越類人投手:
テレビとか見てるとやっぱりすごい場所だなと思います。

あと一歩届かなかった春の聖地。
今度こそはと、ただひたすら前進してきた。

大田高校野球部2年(当時)安井熙一主将:
もっと強くなった大田高校を見せられるように頑張りたいと思います。

全ては「夏」のために。

大田高校野球部3年・安井熙一主将:
春の甲子園に行けなくても、絶対夏行ってやるという気持ちは落ちずに練習してきたので、夏絶対結果出してみせます。

大田高校野球部3年・生越類人投手:
甲子園にいけるチャンスはあと1回しかないので、夏絶対勝ちたいと思います。

「絶対甲子園行くぞ!!」
「今度こそあの場所へ」

TSKさんいん中央テレビ
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