右腕の痺れや力が入りにくい症状を抱えながらも、左投げに転向して野球を続ける会津高校野球部主将の原武選手。チームメートの支えを糧に「自分にしかできないプレー」で甲子園を目指す。

左投げに転向 原武選手

会津高校・野球部、22人の部員をまとめるのは主将の原武(はらたける)選手。
利き手の右腕に力が入りにくかったり、しびれがでたりする症状を抱えている。「同級生が能力を伸ばしていく中で、ちょっと劣等感を抱いたときはありましたが、その時に同級生が支えてくれて、今こうして楽しく野球がやれているなって思っています」と原選手はいう。

会津高校野球部・原武主将
会津高校野球部・原武主将
この記事の画像(7枚)

思うようにプレーできない歯がゆさと、主将としての重圧から練習を休んだ時期もあったが、チームメートや監督の支えで選手としての復帰を決意。右投げから左投げに転向し、試行錯誤を重ね守備やピッチングもこなせるようになった。
原選手は「自分にしかできないプレーというのが、たくさんあることに気づけているので、そこをしっかり他の人よりもその個性を光らせて、一番は楽しんで野球やっていきたい」と語る。

個性派ぞろいのチーム

そんな原選手を支えるのが、監督もまとめるのが大変だったと話すほど個性派ぞろいだった選手達。練習やミーティングを重ねるなかで、一丸となって戦えるチームへと成長した。

会津高校野球部
会津高校野球部

渡部大和(わたなべやまと)選手は「先頭として絶対塁に出て、チームにいい流れを持っていきたい」と語り、皆川凛太郎(みなかわりんたろう)選手は「長打を狙うと打てなくなるので、チームの勝利に繋がるように、一本でもヒットを多く打てるように、今までやってきたことを普通にできれば」と話す。また佐藤新(さとうあらた)選手は「チーム一丸となって、自分は点をとられないように、負けないエースとして頑張るだけ」と、南相馬連合との初戦を前に気合は十分だ。

個性派ぞろいの会津高校野球部
個性派ぞろいの会津高校野球部

原選手は「3年生7人全員が満足のいく結果で、一緒に笑顔で引退できるように最高の試合、甲子園目指して一戦必勝で頑張っていきたい」と語る。持ち味の堅い守備から粘り強い戦いで勝利を目指す。

(福島テレビ)

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。