鹿児島県出水市針原地区で発生した土石流災害から10日で28年です。
現地では犠牲となった21人を追悼する慰霊式が開かれ、地元住民や市の関係者が花を手向けました。
10日朝、土石流災害の現場となった出水市針地区に整備された復興記念公園で開かれた慰霊式には、地元住民や市の関係者ら約80人が参加しました。
28年前の1997年7月10日の未明。
出水市針原地区では山の斜面が高さ200メートル、幅100メートルにわたって崩落する土石流が発生。
住宅18棟が全壊、21人が死亡し13人がけがをするなど、甚大な被害となりました。
慰霊式では、住民の代表が防災に向けた決意を述べるとともに、参列者が慰霊碑に花を手向け、犠牲者に祈りをささげました。
針原自治会・高岡俊雄会長
「年月は経ったが、当時を思い出すと胸が苦しくなります。二度と起こらないように自治会みんなが願っているところです」
出水市・椎木伸一市長
「教訓を過去のものとせず防災意識の高揚、意識の啓発をこれからもしっかり防災対策を固めていきたい」