静岡側でもシーズン到来。7月10日 富士山の山開きを迎えました。2025年から導入された入山規制にスタッフの対応と登山客の反応は?

杉本真弓カメラマン:
多くの登山客が富士山頂への登山を始めています

7月10日、富士宮口と須走口、御殿場口の3つの登山道で山開きを迎えた富士山。

訪れた人たちも心を躍らせながら登っているようでした。

岐阜から(70代):
初めて。人生で一度は富士山ということで

神奈川から:
初日なのでそこまで登山者は多くないと思っていたけど、すごく多くてビックリ

スタッフ:
おはようございます事前登録はもうお済でしょうか?(はい)では、こちらのほうで登山証お願いします

須走口5合目でスタッフが確認していたのは登山者の事前登録です。

県は条例を制定し2025年から1人4000円の入山料とルールやマナーの事前学習を義務化。

また、山小屋への宿泊予約がない場合は午後2時から翌日の午前3時までの入山を禁止しています。

登山口には事前に登録をしていない人のために登録や事前学習のための小屋が設置され、登山者もこうした規制に理解を示していました。

埼玉から:
(事前学習は)安全のことを考えると必要なことだと思う

千葉から:
いろんな人が登っているし、Wi‐Fiを通すなど遭難者の減少にもつながっているので素晴らしい取り組みだと思う

こうした規制は富士山の保全と登山者の安全のためです。

一足早く7月1日に山開きを迎えた山梨側では-。

山梨側 スタッフ:
服は持っている?

外国人男性:
何?

外国人グループに声をかけたのは「富士山レンジャー」。

山梨県は軽装の登山者への指導を2024年までの「注意」から「入山拒否」に権限を強化しました。

入山を断れた4人は売店で防寒具を購入。

富士山レンジャーもその様子を確認し そろってゲートを通過していきました。

ほかにも山頂までは行かないという登山者も軽装だったため、入山を拒否するなど「強い姿勢」で臨んでいます。

一方、10日の静岡側では…。

登山口ではリストバンドの確認だけ。

登山道をTシャツと短パンで歩く人の姿もありました。

山梨と違い入山拒否までは打ち出していません。

県 富士山世界遺産課・池ヶ谷達也 班長:
今回のような形でやった結果が軽装登山者が減らなかったら、強制力をもった取り組みも必要になるかと思うが、まずは意識を変えてもらうのが一番重要だと思っています

テレビ静岡
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