沖縄戦で首里城の地下に構築された、第32軍司令部壕の全体像を伝える展示施設の整備にあたり、展示する内容などについて話し合う第1回目の検討委員会が、10日開かれました。今後、素案をとりまとめパブリックコメントを実施する予定です。

第32軍司令部壕は、2024年に沖縄戦の戦争遺跡として初めて県の史跡に指定されたほか、保存・公開を目指す基本計画に基づいて坑道の一部を公開するほか、壕の全体像を伝える展示施設を県立芸術大学の敷地内に整備する方針です。

10日、展示内容などについて話し合う第1回目の検討委員会が開かれ、沖縄戦の実相や教訓を伝え平和を希求する場を目指すことなどが示されました。

委員として出席した沖縄戦の研究者などからは、旧日本軍が第32軍司令部壕を放棄し、南部撤退を決定したことが多くの県民の犠牲を生んだことを伝えることや、子どもでも分かりやすく理解できるような展示を目指してほしいとする意見があがりました。

検討委員会は今後、展示内容に関する素案をまとめて12月にもパブリックコメントを実施することにしていて、展示施設の開設は2029年を目指しています。

沖縄テレビ
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