首里城正殿の王座の上に掲げられる扁額の題字は最終工程に入っていて、貼り付けた金箔を漆でコーティングする作業が行われました。

9日行われていたのは令和の復元で新たに取り入れられた金薄磨と呼ばれる作業です。

金薄磨は貼り付けた金箔を剥がれにくくするために漆でコーティングをするもので、3人の職人が貼り付けた金箔の上から生正味漆という乳白色の漆を刷毛で薄く塗り、薄い紙で拭き取る作業を行っていました。

漆職人 諸見由則さん:
一定に塗ることです、塗って拭き取ることが難しい。(漆は)厚い・薄いがあれば真っ黒になる、まだらになるんです

題字は7月中に最後の金薄磨を行い、「中山世土」の扁額は9月から始まる装飾部分の彩色作業を経て2026年3月に完成する予定です。

沖縄テレビ
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