危険な暑さは、7月8日も続いている。
北海道帯広市の最高気温は36.2℃と2日連続の猛暑日となった。
異例の暑さは北海道の酪農にも影響
暑さにあえぐ牛たち。
動物も音を上げる異例の暑さが続いている。
最高気温36.2℃を観測し、2日連続の猛暑日となった帯広市。
7月上旬に35度を超える日が続く、異例の夏になっている。

「今後やばいですよね。8月とか、もっと暑くなるのかなと思うと本当に辛いです。体力的にもしんどいなと思います」(地元の高校生)
「昔よりは暑くなったからエアコンは絶対ないと無理な時代に帯広もなりました」(地元が帯広市)

北海道東部を中心に厳しい暑さが続いていて、最高気温は、帯広市のほか池田町と幕別町でも36.2℃と、十勝地方の5地点で35℃を超えた。
帯広市内の中学校では下校時間を繰り上げた。

酪農にも影響が。
「この暑さであちらの牛はお腹の部分が小刻みに震えてハアハアと息があがっています」(沼田海征記者)
乳牛約380頭を飼育している帯広市の牧場。この猛暑で搾乳量が減っているという。

「1割から15%くらいは下がっちゃうのかな。扇風機、送風機を十分に活用して牛が常時いる場所についてはおいてあります」(十勝加藤牧場 加藤聖墾社長)

扇風機のほか、屋根に遮光シートを置いた。
さらに水飲み場を増やして暑さ対策をしている。

札幌市で活用される「クーリングシェルター」とは?
札幌市の最高気温は、29.2℃。
そうした中、多くの人が集まっていたのが。
「外にくらべてなんて涼しいんですか。ご覧ください、暑さを避けるための場所、クーリングシェルターです」(安野陽介記者)

市民が暑さを避けるために無料で利用できる「クーリングシェルター」。
市が2024年から始めた試みで、図書館や区民センターといった市有施設のほか、コープさっぽろ、イオンといったスーパーなど合わせて137施設が登録されている。

「86歳なんですよ、ですので、日中涼みに来るというのもありますから。外にいても家にいても危ない」
「休憩時間に結構来てましたね。コープで昼ごはん買って、ここで食べるみたいな感じですね」(いずれも利用者)
クーリングシェルターに登録しているコープさっぽろの担当者は「暑いので気兼ねなく利用してほしい」と話している。

リスクの高まる熱中症に警戒を
北海道でも異例の暑さが続いている。
8日、北海道内で熱中症の疑いで搬送されたのは21人。道東では8人、道央では7人、道北・道南ではそれぞれ3人が搬送された。

札幌市消防局がまとめた6日までの札幌市内の熱中症による搬送者数は、速報値で149人。令和に入ってから最多のペースで増え続けている。
熱中症の発生場所については、住居で41.6%、道路で21.5%、学校など教育機関で10.7%と、家の中で体調を崩してしまう方が多い。
また、北海道内ではエアコンのついてない学校も。
札幌市内での搬送者数の多い年代の3番目に10代が入っており、学校での過ごし方にも気を付ける必要がありそうだ。
まだまだ続く暑さ。今後も熱中症への注意が欠かせない。
