屋根下地材の製造販売などを手掛ける新潟県新発田市の太田建材が新潟地裁新発田支部から破産開始の決定を受けた。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店によると、太田建材は、屋根下地材の製造販売を目的に個人創業し、その後屋根瓦の取り扱いも開始。1983年4月に法人化し、屋根工事業者やハウスメーカーなどを主要取引先として販路を拡大した。
2006年12月期には売上高2億9536万円を計上していたが、顧客ニーズの変化により屋根瓦の需要が長期的に低迷。2018年12月期には売上高は8979万円まで減少した。業績回復を目指し、屋根瓦以外の商材も取り扱ったが、新型コロナ禍による建設需要の減退や受注の伸び悩み、採算悪化が重なり、資金繰りが悪化。事業継続は困難と判断し、今回の措置に至った。
負債総額は約7000万円が見込まれている。