7月20日投開票の参議院選挙、17日間の選挙戦は8日で6日目です。

連日、猛暑に見舞われる中、熱い戦いを繰り広げる各陣営の序盤の動きをまとめました。

参院選・熊本選挙区には届け出順にご覧の4人が立候補しています。

【諸派・新 立花 勝樹 候補(57)】
「小さい政党なのでできることが限られている。キャッチフレーズの『熊本7.20バッテン運動』をやっているが、今の政治に『ノー』の人の意見も聞きながら選挙活動を頑張りたい」

6日、出身の菊池市で選挙活動をスタートさせた諸派・新人の立花 勝樹 さんです。

政治団体・NHK党公認の立花さんは、選挙カーや拡声器などを使わず、一人でバイクに乗って県内全ての市町村を回り、〈有権者と対話を重ねる〉スタイルで選挙戦に臨んでいます。

【諸派・新 立花 勝樹 候補(57)】
「(対話で)現職の仕事に対して『何をしているのか分からない』や『仕事が見えない』との声を聞いた。現政権や現職でいいのかを判断してほしい」

立花さんは政見放送などを通して「障害者やシングルマザーなど社会的弱者への対応策や、今の政治に対する『ノー』を訴える」としています。

自民党・現職の馬場 成志 さんは、熊本市議選に初挑戦した1991年から変わらず地元の神社で選挙戦をスタートさせました。

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「地方をやっぱりよくすること。東京一極集中の中で、地方がいかに力強くなっていくか。この熊本を強くする」

初日の夕方の出陣式には岸田 文雄 前首相も駆けつけ、岸田内閣で総務副大臣を務めた馬場さんの功績をアピールしました。

【自民党 岸田 文雄 前首相】
「熊本は地域創生の〈トップランナー〉としてこれまで走ってきた。地域のために、インフラをしっかり進めていかなければならない。これができるのは、私は馬場成志さんしかいない」

馬場さんは熊本市議や県議の経験を踏まえ、「地方目線で国政に携わってきた」とアピール。

6日は、週末でにぎわう中心市街地に出向き、党所属の国会議員や県議、熊本市議らと一緒に無党派層への支持拡大を図りました。

馬場さんはTSMC進出による経済効果を県内全域に波及させるため、自民党が独占する国会議員の議席を死守し、『チーム熊本』の力でさらに前進させたいと訴えます。

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「今、全国で唯一活気のある地方。その活気を一過性のものではなく確実なものにしていかなければいけない。何としても勝たせてもらい、しっかりスクラムを組んで前進させていきたい」

県議や市町村長、友好団体など県内全域で支援体制を整える自民党。この分厚い組織力を武器に馬場さんは3回目の当選を目指します。

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「参政党が『一丁目一番地』、一番上に掲げているのが『減税』。これはもう『私が(選挙に)出ないで誰が出るんだ』と言いたくなるくらい私のための政策だと思った」

参政党・新人の山口 誠太郎 さんです。

6日、熊本市中央区で個人演説会を開き、『消費税減税』や『インボイス制度の廃止』などについて税理士事務所で働く自身の経験も踏まえて熱く語りました。

この日は、去年の衆院選・比例九州ブロックで初当選した吉川 里奈 議員も応援に駆け付け街頭でマイクを握り、『日本人ファースト』を掲げる参政党への支持を訴えました。

【参政党 吉川 里奈 衆議院議員】
「一部報道やSNSで『差別政党』や『排斥主義』と言われているが、違う。私たちは外国人を差別しているわけではない。まず守るべきものはみなさんの暮らし、みなさんの豊かさ。だから『日本人ファースト』だ」

5年前に誕生した参政党。熊本県連の高井 千歳 会長は支持の輪の広がりに手ごたえを口にします。

【参政党 熊本県連 高井 千歳 会長】
「今までにない数の人が集まってくれた。ただ、これがどのくらい票に結びつくか投票箱のふたが閉まるまで分からないので、地に足をつけて、しっかりとこれまでのことを積み上げていくのみだと思う」

選挙戦中盤には神谷 宗幣 代表も熊本入りする予定で、子育て世代を中心に票の掘り起こしを図ります。

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「子どもたちを守るには、我々大人が責任を持って日本の現状日本の課題に向き合っていかなければいけない。そのために私は皆さんの声を代弁して国に届ける」

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「(県内の国会議員が)自民党の独占状況では熊本県がよくならない。違う声が必要、違う声が事業をまともにする」

7期26年務めた県議会議員を辞職し、国政に初めて挑む立憲民主党・新人の鎌田 聡 さんです。

鎌田さんは県選出の国会議員を自民党が独占している現状を「多様な声が国政に上がらない」と批判します。

【立憲民主党 野田 佳彦 代表】
「(熊本県は)衆議院も参議院も全部自民党。この状況を鎌田さんを先頭に打開し、熊本から政治のうねりをつくり出そう」

選挙戦序盤から、野田代表をはじめ安住衆院予算委員長など、党の顔が相次いで熊本入りし、スタートダッシュをかけます。

推薦する社民党も福島党首が応援に駆けつけたほか、日本維新の会の松野 明美 参議院議員も党本部は『自主投票』とする中、鎌田さんと一緒に走るパフォーマンスを披露しました。

また、三度、知事選で自民党の推す候補者に挑み苦杯をなめた元熊本市長の幸山 政史 さんも鎌田さんへの支持を表明し、国政選挙で初めて応援演説を行いました。

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「自民党は口々に公共事業や復旧復興を『チーム熊本』と言う。僕らは『チーム熊本』に入っていない。一部の人だけが得をする政治、これがまさに『チーム熊本』だと思う。だからこそ私たちは『オール熊本』で対抗しないといけない」

序盤戦は熊本市や八代市などの大票田を回った鎌田さん。『オール熊本』を掲げ支持拡大を図ります。

参議院選挙投開票は7月20日です。

テレビ熊本
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