自衛隊オスプレイの配備について先週末、サガテレビが行った世論調査の結果をみていきます。

世論調査は、7月4日から6日の3日間、無作為抽出、電話オペレーターによる聞き取りで、県内の18歳以上の男女から300人の有効回答を得ました。
まず、「オスプレイが配備され佐賀空港を自衛隊が使用することについて最も期待する点は何でしょうか?」という問いに対しては、「災害時における対応力強化」と答えた人が40パーセントと最も多くなりました。

佐賀も含め近年全国で相次ぐ大雨や、南海トラフ地震への関心が高まっていることなどを受け、佐賀空港に駐屯地があれば災害時に支援を受けやすいのではないかといった期待が伺えます。
次に多かったのが「国からの交付金などによる財源増加」の20.8パーセント、「人口増加による地域の活動・経済活性化」の20パーセントとなっていて、経済面や地域活性化のメリットへの期待が合わせて4割を占めています。

一方、「オスプレイが配備され佐賀空港を自衛隊が使用することについて最も気になる点は何でしょうか?」という問いに対しては、「墜落事故などにおける被害のおそれがあること」と答えた人が44.4パーセントと最も多くなりました。続いて「有事の際やテロなどの攻撃目標になるおそれがあること」が11.9パーセント、「訓練などによる騒音のおそれがあること」が11.1パーセントとなっています。
また「今後米軍が佐賀空港を使用する可能性」と答えた人も8パーセントいました。

防衛省は一貫してオスプレイの機体は安全であると説明していますが、特殊な構造でもあり墜落などの危険性が他の航空機より高いのではないかと懸念する声が多いのも事実です。
また米軍の訓練などの場になるのではという不安もあるようです。
国防に関することではありますが防衛省や県はできる限り情報を速やかに公開し、県民が不安や不信感を抱かないよう丁寧に説明していくことが求められます。

サガテレビ
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