参議院選挙について詳しくお伝えする「もっと投票の前に」。
各党の動向について、8日は公明党の戦略と課題をお伝えします。
物価高対策として自民党とともに給付を訴える公明党ですが、独自に所得税の減税などを掲げ「減税も給付も両方行う」と強調しています。
公明党・斉藤代表は「参議院選挙は物価高乗り越え選挙です」「減税と給付両方です」「責任ある減税を行っていきます」と訴えました。
「減税と給付」の両方を訴える背景には、党内に広がる「給付だけでは選挙を戦えない」といった危機感があります。
所得税の減税に加え、野党が主張する消費税の減税についても「軽減税率の引き下げを今後議論していく」と含みを持たせ、自民党とやんわり距離を置く独自色で支持拡大を狙います。
ただ、これまで強力な組織の支援を元に選挙を戦ってきた公明党ですが、支持者の高齢化にともない得票数が減り、6月の都議選では36年ぶりに落選者を出す事態となりました。
こうした中、公明党は若年層の支持拡大を課題の1つとし、YouTubeで「公明党のサブチャンネル」を立ち上げました。
有名人との対談や党幹部の素顔の紹介などを通じ、無党派層の取り込みも狙い、選挙前の14議席を死守したい考えです。