大村市で同居していた女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、7日は被告人質問がありました。
馬場被告は「殺してない」と改めて無罪を主張したうえで、動機もないと述べました。
殺人の罪に問われているのは、住所不定の無職・馬場恒典被告(74)です。
起訴状などによりますと馬場被告は、2009年大村市の自宅で同居していた内縁の妻・松永千賀子さん(当時40代)の頭などを鈍器で複数回殴り、殺害した罪に問われていますが、被告人は当初から無罪を主張しています。
7日の公判では、弁護側からの被告人質問がありました。
馬場被告は紺のポロシャツ姿で出廷し、質問に落ち着いた様子で答えました。
弁護士
「殺害していないと言える理由は」
馬場被告
「実際に殺していませんし、動機もありません」
「私は千賀子を好いてました。いい相棒だと思っていました」
この裁判では、凶器など物的証拠がなく検察側は16人の証人尋問で犯行を立証しようとしています。
検察側は凶器をハンマーと見ていて、証人の1人は「ハンマーの処分を馬場被告から依頼され、遺体のようなものを一緒に運んだ」と証言していました。
これに対し…。
弁護士
「ハンマーのようなものを渡したことは」
馬場被告
「ありません」
弁護士
「遺体や血が付いたマットレスを運ぶように依頼したんですか?」
馬場被告
「それもありません」
弁護側は証人の発言に信用性がないとして、改めて無罪を主張しました。
8日は検察側からの被告人質問です。