夏場のスキー場のゲレンデであらたな魅力を作ります。
鳥取県若桜町の氷ノ山で、大型バイクでゲレンデを走るイベントがありました。
全国から集まったライダーたちが、夏のスキー場を疾走しました。
続々と集まってくる大型バイク。
作野俊介記者:
ずらりと並んだBMWのGS、このバイクが走るのは、こちらのゲレンデです。
集まったライダーたちが走るのは、若桜町の氷ノ山のスキー場ゲレンデです。
このイベントは、世界的な自動車・バイクメーカーのBMWの大型バイク「GSシリーズ」のユーザーが集まって技術の向上や交流を深めるイベントで、9回目となる今回は、初めて氷ノ山で開かれました。
作野俊介記者:
このGSバイクはどんなバイクですか?
GSバイクユーザー・大賀裕之さん:
このバイクは、オンロードはもちろんオフロードも走れる、オールラウンドに使えるバイクです。これは最新のバイクで1300CC。BMWの特徴でもあるボクサーエンジン、水平対向のエンジンです。実際に、バイクは重たいバイクだけど重心がとても低いので、すごいバランスがとりやすくて乗りやすい。かっこいいのが一番で、大きいバイクでオフロードをどこまで走れるかっていう、この技術を試せるというのが楽しい。
会場には、全国から100人以上のGSライダーが集まりました。
Q.GSの魅力は?
女性の参加者:
どこでも行けるところ。とにかくかっこいいです。
参加者:
この一台でなんでもできるみたいな。冬はスノーボードしたりするんですけど、良いなと思って。
参加者:
大きいのに乗ってて、意外と軽くて走れる。ゲレンデ走るんですか?きょう。すごいですね。
ゲレンデには、初心者向けのトレーニングコースを設定。
スラロームや坂でのUターンなどオフロードでのテクニックを磨きます。
そしてメインは、ゲレンデを疾走する「ゲレンデクルーズ」。
全長500メートル、平均の傾斜角度8度、最大20度のゲレンデを一気に駆け上がります。
緑がまぶしい美しいゲレンデを大型バイクが全速力で駆け上がる姿は、まさに圧巻です。
このイベントでは、ゲレンデだけでなく氷ノ山の林道を体験するツアーも実施。
参加者たちは、本格的なオフロードコースも楽しみました。
参加者:
気持ち良かったです。最高ですね。一番GSが生きる場所ですね。
参加者:
気持ち良いです。なかなか普通では走れない場所なので、すごく貴重なチャンス。
バルコムモータース・豊田堅志支店長:
普段走ることのできないゲレンデを走れます。いつも走っている仲間たちと一緒に走れます。一言で言えば最高ですよ。スキー場といえば冬のイメージしかないが、オフシーズンでもこんな遊びができるんだっていうのを全国のスキー場に伝えたいです。
冬場のスキーシーズンの客入りは、降雪量に左右されるだけに近年、暖冬傾向が続く中、わかさ氷ノ山スキー場はシーズンオフの夏場、いわゆる「グリーンシーズン」の営業を強化してこのイベントを誘致しました。
シーズンオフとはいえバイクでゲレンデが荒れてしまうリスクもあり、半年以上試行錯誤しながらなんとか開催にこぎつけました。
わかさ氷ノ山スキー場・都築法明社長:
スキー場のグリーンシーズンの活用は、全国でも同じ課題を持っているのですが、そこに対して新しい取り組みができた。まずはやってみないと始まらなかったというのが本音。これが今年だけじゃなくて継続的に毎年のように行われていくと交流人口にもつながるし新たな集客の核になる。バイカーの聖地に氷ノ山が選ばれるとうれしい。
夏場のスキー場を有効活用し、バイクの聖地へ。
従来の常識にとらわれない挑戦が、新たな魅力の発掘につながります。