事実上の「政権選択選挙」とも言われる参議院選挙。
3日の公示を皮切りに、各政党の大物も続々と福岡に入り、熱い舌戦を繰り広げています。
4日のJR博多駅前。
多くの報道陣も詰めかけたそのカメラの先には…
◆国民民主党 玉木雄一郎 代表
「国民民主党代表の玉木雄一郎です」
国民民主党の玉木代表。
最近話題となった福岡市の給食問題を引き合いに出し、与党の2万円給付策を批判しました。
◆国民民主党 玉木雄一郎 代表
「配ると無駄が生じる。あの時(2020年の給付)、配り賃だけで1000億使ったんですよ。福岡で10億。そんなんだったらね、皆さん、ご飯と味噌汁と唐揚げ1個、こういう給食じゃなくて、唐揚げ3個にしてあげたらいいじゃないですか」
同じ日の夕方、福岡市・天神では、大学時代を福岡で過ごした日本維新の会の吉村代表がマイクを握り、社会保険料の引き下げを訴えました。
◆日本維新の会 吉村洋文 代表
「福岡で一番強い政党は自民党なんです。いいんですか、このままで。皆さんの負担はどんどん増えていきます。2万円、全国民に配るんだったら、最初から取らなかったらいいじゃないですか。やっぱり大事なのは、社会保険料をいかに抑えていくのか、その努力をしなきゃ。それをさせてもらいたいんです」
公明党は、政界引退を表明したもののいまだ根強い人気を誇る山口元代表が、福岡選挙区における自公での2議席確保を危機感をもって訴えました。
◆公明党 山口那津男 元代表
「この福岡、定数3。この自公の候補がそろって勝たなければ、日本の未来は極めて危ういものになります。何とかこの参議院選挙は過半数をしっかりと確保して、次の政権の行く末に臨んでいきたい」
5日には、立憲民主党の小川幹事長が福岡市内の商店街を練り歩き、福岡選挙区でのトップ当選の座を自民党から奪還すると声高に訴えました。
◆立憲民主党 小川淳也 幹事長
「とにかくガソリンの暫定税率を廃止させます。食料品の消費税を必ずゼロまで引き下げさせます。今回こそはトップ当選に向けて、皆さんのお力を賜りたい」
小説「永遠のゼロ」などでも知られる日本保守党の百田代表も、福岡の有権者に支持を訴えました。
◆日本保守党 百田尚樹 代表
「超富裕層の中国人がどんどん東京にやってきて、マンションをもう買いまくってるわけですよ。福岡なんかも非常に危ないと思う。間違ったこの外国人政策、これも直ちに見直したい」
その他の政党も、代表らが全国を飛び回り、それぞれの政策をアピールしています。
◆自民党 石破茂 総裁
「消費税好きな人なんて誰もいないけど、それを減らしていいんですか?元気な日本を作りましょう。次の時代の社会保障をきちんとしましょう。次の時代に責任を持ちましょう。どんな災害があっても負けない日本を作りましょう」
◆共産党 田村智子 委員長
「多様性を認め合う、この日本で働き生きる人たちが共により良い社会を目指していく。そのためには何より政治を変えなければならない。分断と対立、これを許さず立ち向かいます」
◆れいわ新選組 山本太郎 代表
「どうして消費税の廃止が無理なんですか?明確に理由を述べられる人、どれくらいいますか?どうか、この国の復活のためにも、まずその第一歩、失われた消費、そして投資、合わせた需要を徹底的に喚起する」
◆参政党 神谷宗幣 代表
「参政党は減税です。しかもそんな中途半端な減税ではありません。税金と社会保険料の合計の国民負担率を今の46%から35%まで下げる」
◆社民党 福島瑞穂 党首
「平和と平等が手を携えてやってくる。そんな政治をどうか一緒に作っていきましょう」
7月20日に投開票される参議院選挙の福岡選挙区には、改選定数3に対し、現職と新人合わせて13人が立候補しています。