家計の消費マインドに上向きの兆しが出ています。
総務省が発表した5月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は31万6085円で、1年前の同じ月に比べて実質で4.7%増加しました。
プラスは2カ月ぶりで、コロナ禍の緊急事態宣言に関連して消費の反動増が起きた2022年8月の5.1%以来となる大きな増加幅となりました。
自動車購入が増えたことや海外・国内ともにパック旅行の需要が増えたことなどが主な要因です。
「食料」についても外食が堅調であるほか、価格が落ち着いてきている野菜の購入数量が増えたことなどにより、2カ月連続の上昇となりました。
一方、コメの消費金額は、8.2%のマイナスで、2022年11月に記録した11.0%以来の下げ幅となりましたが、備蓄米放出によって価格に影響が出始めた6月以降の消費に変化が出ているのかが注目されます。
なお、価格が比較的安定している麺類は7.6%増加し、10か月連続のプラスとなりました。