世界的に権威のあるイギリスのミステリー文学賞、ダガー賞の翻訳部門に王谷晶さんの小説「ババヤガの夜」が選ばれました。
日本人作家としては初の快挙です。
ダガー賞はイギリス推理作家協会がすぐれた犯罪小説やミステリー小説に贈る賞で、3日、ロンドンで受賞作が発表されました。
このうち、「翻訳部門」の受賞作に王谷晶さんの小説「ババヤガの夜」が選ばれました。
日本人作家の受賞は初めてです。
王谷晶さん:
英語圏で全く無名の人間の作品をたくさんの人が読んでくれて、たどたどしいスピーチにもウケてくれて、暖かく迎えてくれたことをすごく嬉しく思う。
「ババヤガの夜」は、暴力団組織を舞台に、会長の娘と、その護衛役の女性主人公が心を通わせながら、裏社会の闇に迫る物語です。
審査員は「まるで漫画のような荒々しい暴力描写のなかに、登場人物たちの深い人間性が光っている。奇妙だが見事なラブストーリーだ」などと評価しました。