アメリカの連邦議会下院は、いわゆる「トランプ減税」の恒久化などを盛り込んだ大型減税法案を可決しました。
トランプ大統領が4日に署名し、成立します。
法案は、トランプ大統領が1次政権時代に導入した所得減税の恒久化や、飲食店の従業員らが受け取るチップへの課税廃止など、2024年の大統領選で掲げた公約も盛り込まれ、「大きく美しい1つの法案」と名付けられています。
法案では、低所得者向けの医療保険制度が厳格化されるほか、電気自動車の税額控除の終了時期を前倒しして終了するなど、前のバイデン政権が進めた気候変動対策に関する政策が段階的に廃止されます。
法案は4日にトランプ氏が署名して成立しますが、企業や富裕層が恩恵を受ける一方、今後10年間で3兆3000億ドル、日本円で約480兆円の財政赤字が拡大するとの試算もあり、懸念の声があがっています。