2日、震度5弱を観測した十島村の小宝島にKTSのカメラが入り、島では地割れや落石など地震による被害が確認されました。

36世帯66人が暮らす十島村の小宝島です。
2日午後3時26分ごろ、震度5弱を観測しま、島内には被害が確認されています。

十島村 小宝島出張所・中村勝都志所長
「これがあの上から落ちてきて」

島の畜産農家の敷地で見つかったのは、直径2メートルはあるとみられる落石。

十島村 小宝島出張所・中村勝都志所長
「人の家の裏とかにこういうのが転がってこなくてよかった」

村によりますと、落石はここを含め島の3カ所で確認されています。
こちらは島にある義務教育学校、小宝島学園です。

児童ら15人が学ぶこの学校の校庭で見つかったのはー
長さ10メートルほどに及ぶ地割れ。

場所によっては2センチほどの深さがあります。学校では安全が確認されるまで校庭の使用を禁止しました。


小宝島学園・松野浩三校長
「横に激しく揺れた気がした。約5秒間ぐらい続いたと思う。きのうは本当に大きな地震が何回も続いて、子供たちが大丈夫だろうかと心配したが、元気に登校して『寝ることができた』と言っていたので安心した」

鏡が割れたり、食器が落ちたりした住宅もあるということです。
6月21日から続く群発地震の発生に住民はー

匠真澄さん
「震度5弱の地震の時に机の下に枕と毛布を敷いて、(子供たちに)「出てこないでね」と1時間ぐらい隠れていてもらった」

インタビューの最中にも地震がー

(記者:揺れましたね)
匠さん
「扉が揺れて、音がするのでびっくりする」

四六時中続く地震に、眠れない日々が続いています。

島民の健康状態を把握するために村が派遣した保健師も、いつもと違う様子だと話します。

十島村・大栄恵保健師
「眠れていない人が多い。小さい島なので。診療所や出張員など限られた人員が動いているので、この人たちの負担が心配」

終わりの見えない地震に、島民の緊張の日々は続いています。

鹿児島テレビ
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