3日に震度6弱の地震が発生した十島村の悪石島で島外避難を希望する住民ら13人が、4日朝、村営のフェリーで鹿児島市に向け出発しました。
4日午前7時過ぎ、悪石島に到着した十島村の定期船。島外避難を希望する住民らがヘルメットをかぶるなどして、船の到着を待っていました。
十島村役場によりますと、島内に住む76人全員の無事が確認されましたが、4日朝に船に乗ったのは島外避難を希望した13人です。
避難する島民女性
「ドキドキ感があって、いつまで地震があるのか、眠れないのもあった」
避難する島民女性
「(島外避難が)うれしいです。ゆっくりしたいです」
避難する住民のうち5人が村が用意した鹿児島市内の宿泊施設へ、8人が家族の家などに避難する予定です。船は、4日午後6時半頃、鹿児島市の港に到着する予定です。
トカラ列島近海で発生している一連の地震では、6月21日の発生以来、震度1以上の地震を観測した回数が1100回を超えていて、4日は午前10時までにすでに48回観測されています。
気象台では当分の間、最大震度6弱程度の揺れに注意を呼びかけるとともに、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているとして、今後の地震情報や降雨の状況に十分注意するよう呼びかけています。