7月3日に公示された参議院選挙、鳥取・島根合区選挙区に立候補した5人の選挙戦初日の動きを追いました。
参議院選挙鳥取・島根合区選挙区に立候補したのは、
届け出順に
国民民主党の新人・中山集さん。
自民党の新人・出川桃子さん。
共産党の新人・亀谷優子さん。
参政党の新人・倉井克幸さん。
NHK党の新人・谷口直矢さんの5人です。
国民民主党の新人・中山集さんは、JR鳥取駅前で50人の聴衆を前に第一声をあげました。山陰両県の連合から推薦を受け、立憲民主党の鳥取・島根両県連が支援します。
国民・新・中山集候補:
私は大きく3つの政策を掲げています。結婚、子育てを応援する社会を実現する。
農家、漁業、林業の方の人の生活を安心して行える社会を実現する。
頑張る人が報われる社会を実現する。
公約として国民民主党が掲げる手取りを増やす政策を訴え、所得税減税、社会保険料の負担軽減のほか、子育て支援策などの拡充を掲げました。
国民・新・中山集候補:
地方だと農家の方、個人事業主の方、いろいろいらっしゃいます。その人が使えるお金を増やす、一人ひとりが使えるお金を増やすことで、日本中の需要を喚起し、景気を良くしていく。
第一声のあとは鳥取市内を重点的に回り、支持拡大を訴えました。
自民党の新人・出川桃子さんは、松江市内で選挙戦をスタートさせ、島根県庁前には約600人が集まりました。
推薦する公明党の関係者のほか、地元選出の国会議員も応援に駆けつけました。
自民・新・出川桃子候補:
東京一極集中の是正、あるいは地域間の格差の解消、こうした課題に関しては国が責任を持ってしっかりと取り組んでいかなければならない。これ以上先送りをすることが許されない。待ったなしの課題であります。
出川さんは、人口減少・少子高齢化で地方経済が衰退していると指摘。対策として東京一極集中の是正と地方分散型の国づくりの必要性を訴えました。
自民・新・出川桃子候補:
多極分散型、地方分散型の国づくりへと大きく舵を切り、持続可能な我が国の新たな成長の姿を再構築をしていかなければなりません。
出川さんは、松江市と安来市を選挙カーで回り、3か所で演説しました。
共産党の新人・亀谷優子さんは、松江市の党事務所近くで第一声を行いました。
支援者など約100人が訴えに耳を傾けました。
共産・新・亀谷優子候補:
1番の物価高騰対策は、消費税の減税です。これまでアベノミクスで空前の儲けをあげてきた大企業や富裕層に応分の負担を引き受けてもらいましょう。
亀谷さんは、消費税減税や最低賃金引き上げを公約に掲げ、大企業・富裕層の優遇税制を改めるべきだと主張しました。
共産・新・亀谷優子候補:
事故が起きて無事に逃げられる避難計画はありません。皆さん危険な原発におびえる生活はもう止めにしましょう。原発ストップを掲げる日本共産党へどうか皆さん、大きなお力添えをよろしくお願いします。
亀谷さんは第一声のあと、島根原発が立地する松江市鹿島町で演説したほか、松江市内を中心に遊説しました。
参政党の新人・倉井克之さんは、JR松江駅前で支援者など約10人を前に第一声をあげました。今回の選挙で、党の方針の浸透を目指します。
参政・新・倉井克之候補:
この選挙戦の間にぜひ参政党の存在、そして参政党の掲げる政策、これについて知っていただければと思います。日本人ファーストを掲げて参政党は戦ってまいります。
倉井さんは党が掲げる「日本人ファースト」という標語を繰り返し使って、外国人優遇政策の是正を訴えました。また物価高騰対策では、消費税の減税などを掲げました。
参政・新・倉井克之候補:
まずすべきは減税です。経済が成長していない中、やるべきことは減税です。参政党は、消費税の減税もしくは段階的廃止これに向けて取り組んでまいります。
倉井さんは選挙期間中、選挙カーを使わず、走りながら政策を訴えることにしていて、初日は松江市中心部を回りました。
NHK党の新人・谷口直矢さんは、鳥取県庁に立候補を届け出たあと、報道陣の取材に応じました。
N党・新・谷口直矢候補:
まずNHKをぶっ壊すです。広い意味ではメディア改革、NHKのスクランブル化、そういうことを第一目標にしています。
谷口さんは、料金を払った人だけがNHKを見られる仕組み作りを目指すと答え、このほかメディアの偏った報道を是正していきたいとしました。
N党・新・谷口直矢候補:
チームとしてのNHK党と考えているので、国会議員は国のために働くものだと思っていますので、鳥取・島根というくくりで見ずに、日本というくくりで見て動こうかと思っております。
選挙期間中は、居住している兵庫県でSNSを使うなどして支持拡大を図ります。
今回の参院選では、物価高騰対策や消費税減税の是非が大きな争点で、鳥取・島根をまたぐ東西300キロの広大な選挙区で舌戦が繰り広げられます。
投開票は7月20日です。