福島県福島市大笹生の山々に囲まれる緑豊かな場所に完成したのは、機械機器メーカー「東北日東工器株式会社」のおおざそう工場。

景観との調和を意識した丸みのあるデザインは、建築家の隈研吾さんが「はじめて設計を手がけた工場」として注目されている。
隈さんは「実は東北日東工器の親会社の小形社長は、私の学生時代からの友人でして、50年ぶりに連絡が突然ありまして」と経緯を明かした。なんと「社員の誇りになる工場を作ってほしい」という突然のオファーがあり完成した工場は、まさに「魅せる工場」だ。福島県産の木材を使った、曲線を描く屋根が特徴となっている。

この場所では、金属加工のための機械や電動のドライバーなどを製造し、福島そして日本のものづくりを支える。

隈さんは「福島というのは、ある意味で世界の人々に名前が知れ渡ったので、それをポジティブなイメージに変える、そういうきっかけになるものになったのではないかと思う」と語った。

また日東工器の小形明誠社長は「うちの工場で、またいい製品を作って発展していければ工場も大きくできて、雇用とか色々な面でも福島のお役に立てるかなと」と話した。

工場では、ロボットや医療など幅広い分野の地元企業と連携を深め、最先端技術の発信も目指すことしにている。

福島テレビ
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