6月30日・7月1日と福島県福島市の河川敷で相次いで目撃されていたクマ。7月3日も再び姿を現し、警戒が続いている。
7月3日午前9時ごろ、福島市仁井田を流れる荒川の河川敷で撮影されたのは、木の間から顔を覗かせるクマ。川の中をゆっくりと歩いている姿も。
福島市農政部農業企画課の茂木強さんは「先日もかなり町の中に来ているクマなので人に慣れている可能性がある」と話す。
荒川などの河川敷で相次いで出没したクマ。体の大きさなどから同じクマとみられている。
クマは、河川敷に沿って中心市街地を離れるように西へ移動していて、福島市と警察が警戒を続けている。
相次ぐクマの出没を受け、福島市は危機管理対策本部を設置。今後、河川敷の草木の刈り取りやクマが嫌がる音を出す装置を設置するなどの方針を示し、対応を強化することにしている。
福島市では3日午後4時前にも、飯坂町にある中学校でクマの目撃があった。目撃されたクマは立ち去り、生徒や住民などに被害はなかった。
2025年度に入り、福島市に寄せられたクマの目撃件数は62件、このうち住宅街での目撃は25件にのぼり急増している。
福島県内ではクマによる人的被害も起きていて、引き続き十分な注意が求められる。