仙台市を拠点に出会い系サイトを運営し、登録者に嘘のメッセージを送って現金をだまし取った罪に問われている特殊詐欺グループの幹部の男に対し、仙台地裁は7月3日、懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、特殊詐欺グループの幹部・須川義巳被告です。
判決によりますと、須川被告は2024年5月から6月にかけ、青葉区内のマンションで出会い系サイトを運営し、登録者に対し「7億円が当たった」などと嘘のメッセージを送り、その受け取り手数料などの名目で、複数人から現金あわせておよそ1170万円をだまし取った罪に問われています。
3日の判決公判で、仙台地裁の榊原敬裁判官は
「須川被告は高度に組織化された詐欺組織において管理者的な社員として、打ち子を詐欺組織につなぎ止め、犯行に加担させ続けていた。組織の中で果たした役割は重要で不可欠なものであったといえる」
などとして懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
また、嘘のメッセージを送った打ち子4人の判決公判も開かれ、それぞれ3年4カ月から3年6カ月の実刑判決が言い渡されました。
詐欺グループのリーダー大橋和之被告に対する判決は、8月6日に言い渡される予定です。